![]() | ロミオとロミオは永遠に〈上〉 恩田 陸 2006/07 早川書房 -ハヤカワ文庫 |
![]() | ロミオとロミオは永遠に〈下〉 恩田 陸 2006/07 早川書房 -ハヤカワ文庫 |
簡単に言うと、「小説版20世紀少年」。
『20世紀少年』は浦沢直樹さんの漫画で、1980年代のサブカルチャーが数多く登場する。例えば、大阪万博。そして科学の発展を目指した時代。それを小説に引き直したようなイメージがする。恩田陸バージョンとして。
良いなと思ったところ。サブカルチャーというのは「ああ懐かしい」と思わせる効果は抜群だと思う。知っていれば、何気にほくそ笑むし。個人的に「バロームクロス!」がツボ。「20世紀サブカルチャー用語辞典」は本編よりも面白いかも。
では、不満に残るところ。読みきるのにとにかく時間がかかった。上下巻にまでする必要はないと思う。もっとコンパクトに、1冊にできなかったのだろうか。起承転結で言うと、承転がやたらに長い。
そして、最後は急ぎすぎた。いきなり突飛な展開になるので「あれ、もう終わり?」と思ってしまった。あっけない幕切れ。
これから読む人は? 不満点も目立つのだが、「20世紀サブカルチャー用語辞典」だけでも読むといいだろう。

